女性からこんな相談を受けたことがあります。
「朝ごはんで娘が食パンを牛乳に浸して食べるんです。
それが主人と同じクセなのでイラッときてしまうんです!」
ちょっとしたことでもそれが毎日続くと
「もういいかげんにしてよ!」
と思ってしまうことがありますよね。
その女性は
「夫がいつもそんなふうに食べているから娘にも悪い影響を与えてるんですよ!」
と娘さんへの怒りが今度は旦那さんへの怒りへとすり替わってしまっていました。
ある人に対する怒りが他の人にも連鎖するというのは家族間ではよくあることです。
こんな不満を抱く背景には
「父親なのだからまずは父親がきちんとした食べ方のお手本を見せるべき」
という心理があります。
こんな例もあります。
料理番組のテレビを見ていたら
「うちの妻は料理ができません、だから娘もできなくて、大変です。とため息をついていました。」
一人の男性が言っていました、この言葉の背景には
「女性は料理ができて当然」という心理が隠れています。
「息子が自分から宿題をやらない。
私は帰ってきてからご飯を作らなければいけないのに
全然自分から宿題をやろうとしない!
なんでやらないの!
だいたい夫がだらしないから息子もダラダラしてしまうのよ!!」
こんなふうに子供に対してのイライラがそのまま夫への怒りに変わってしまうことがありませんか?
子供に向けられたはずのイライラや怒りが自分に飛び火したら夫は
「関係ないのに八つ当たりされた」と感じてしまいます。
そこから夫婦げんかに発展しギクシャクしはじめてしまいます。
一番困るのは何も改善されずただ家族の関係が悪化してしまうこと。
ひどくなると子供自身が親の怒り方を真似してしまうこともあります。
怒りの矛先が夫に向かったら心の中で「待って!」を唱えよう
子供にイライラした瞬間に夫にもイライラを向けてしまったら
「待って!」と自分に言ってみましょう。
これは怒りが湧いてきた時に心の中で「待って!」ということで怒りの気持ちをリセットする方法です。
リセットする方法を使ってみると
「・・・・待って!」
「あ、今イライラを夫に向けるところだった」
「今は子供に注意し続けなければいけなかった!」
と我に返ることができます。
「先に宿題が終わってからって言ったじゃないのだいたいね・・・・
(待って!)・・・まずは宿題を終わらせようかそれから遊ぼうよ。」
こんなふうに、余計なことを言わなくて済むようになるのでぜひやってみてください。