夫婦関係を修復して、心から笑いあえる夫婦になっていく
カウンセラー 小澤典子です。
妻から「離婚してほしい」そう言われて相談にやってくる男性も多いです。
言われてはじめて自分が妻にしてきたことへの後悔や
態度を改めようと試みてみるものの
妻の態度は冷たいままで、このままでは本当に離婚なるのかもと
恐怖を感じてカウンセリングを受けたい
なんとか離婚を回避したいと望みます。
修復が難しいケース
はっきり申し上げると、すでに修復が難しい夫婦や
もう修復せずに離婚したほうがお互い幸せになれる夫婦もあります。
もちろん以前のような笑いあっていた夫婦に
戻れることが一番良いですよね。
けれど中にはお断りをするケースもあります。
それは妻に暴力を振るっていたケース。
夫本人はちょっと手が出てしまった、ついカッとしてしまった
そう思っていますが
女性からすれば力では敵わない男性に
痛い思いをさせられたら恐怖心でいっぱいになります。
それが何度かあったなら夫を信用できなくなります。
妻からすれば毎日がとても恐怖でたまらなかったし
幸せとはかけ離れた生活だったと思います。
夫本人でさえも、何が悪かったのかわかっていないし
「妻の我慢が足りないのでは?」
「うちの母親も父に殴られても何も言わなかった。」
そんな風に価値観の違いから
妻の責任にしていることがあります。
その場合カウンセリングを受けたところであまり変化もなく
自分はこんなに努力しているのに!と逆切れをしはじめて
さらに妻の心は離れていきます。
無意識にモラハラ夫になっていませんか?
次に難しいケースもモラハラ(モラルハラスメント)を
妻にしていた場合になります。
言葉で妻のことを否定したりしていませんでしたか?
モラハラは罵倒したり、怒鳴ったりすることだけではないんです。
離婚したい妻は
「夫に何を話したとしてもいつも否定された」
「だからもう話さなくなった、心はとっくに離れています」
そんなことをよく聞きます。
妻が子供に習い事をさせてみたい、これをしてみたい
あそこに行きたい、こうするのはどうかな?
という日常会話の中で
「そんなことしてどうするの?」
「なんでそうなの?」
「それはこうすればいいんじゃない」
「それ面白いの?」
こんな風に夫に毎回言われると
妻は否定されたと思ってしまうんです。
そして何を言っても傷つく、
夫はモラハラだと妻が思うようになり
もう一緒にいたくない離婚したいと思い始める。
夫は心配だからどうなのか?
それは利益になることか?
そんな思いから聞いているとは思うのですが
妻からすれば否定でモラハラと受け取られることがあります。
自分の発言で妻を傷付けていたことに気づけていないなら
修復は難しいです。
いずれにしても妻が離婚したいと伝えるのは
生半可な気持ちではないです。
元の夫婦関係に修復するポイント
・自分の言動や気持ちが妻を傷つけていたと気づくこと
・自分の内面から変わること
(感情をコントロール、コミュニケーションの知識など)
妻に元に戻ってほしいと思っているようでは修復は無理です。
妻を変えたいと小手先テクニックやの優しさを見せて
修復できても、しばらくして
安心したあなたは、また以前のあなたに戻ります。
そうなると、妻はショックをうけます。
夫とやっと気持ちが通じ合えたと思ったのに
夫が変わってくれたと思ったのに
以前と変わらない言動に裏切られたと思ってしまい
「やっぱり離婚しかない」
そう確信して二度目の離婚宣言されてしまいます。
そうなってしまってはプロの力を借りても
修復は困難になってしまいます。
妻を変えてほしいという方はお断りしています
自分が変わろうと思っていないのなら
修復は難しいということを知っておいてくださいね。
ちょっと厳しいことを書いているなと自分でも思いますけど。
やっぱり縁あってお互い幸せになろうと結婚したのなら
本当にまた幸せな夫婦に戻ってほしいので厳しく書いてます。
それくらい妻の離婚宣言からの修復は厳しいのです。
妻はずっと何年も我慢してきています。
真面目な妻であるほど何年も耐えてしまいます。
「それなら言ってくれればいいのに」
「なんで突然言うのか、わけがわからない」
「ずっと自分なりに大切にしてきたのに」
そう思いますよね。
妻は真面目で頑張り屋さんであるほど
突然離婚したいと言い出します。
不満があっても
限界を超えるまで言えないのです。
もしくは言われていたけど
それくらいのこと許してよと
あなたが妻に甘えて言動を変えなかったか。
妻は限界を超えているので
カウンセリングやプログラムを受ければ
「もう大丈夫だ、修復ができる」
と安心しないでくださいね。
離婚を回避するためには
妻に離婚したいと言われたなら
どうして離婚したいと思ったのか聞いて
その言葉を受け止めてください。
言い返さず「そうなんだね」とまず受け止める。
きっと言い返したいことは山ほどありますよね。
「自分は仕事をこんなに頑張ってきたのに!」
「そんなことが不満だったの?」
「早く言ってくれればいいのに」
「子供たちはどうするの!」
だけど、妻も言うのに勇気を出しています。
少しでも言い返されてしまえば否定と受け取られて
心を閉ざして理由をはっきりと言わなくなります。
そうなると、あなたは何が悪かったのか
永遠にわからないままになってしまうので
ここは「そうなんだ」と受け止めて
「今までずっと我慢させてごめん」
素直に謝りましょう。
上辺だけの謝罪は妻はわかりますから
妻がどれほどつらかったのかを寄り添ってみて
そのうえで心から謝ることです。
妻が離婚したいというのは相当辛かったり
寂しかったり、不安だったり、そんなネガティブが
積み重なった結果なんです。
妻が自分で不安を大きくしたり
ストレスを抱え込みすぎたり
妻にも問題がある場合もありますが
しかしここでは妻のそんな離婚したいと
思ってしまった気持ちに寄り添うこと。
妻にただ謝れば済む話ではないです。
妻の気持ちをわかろうとしてください。
それからは、妻が離婚したい原因となった言動を
改善していくしかないです。
しかし
原因だけ気を付ければいいかと思ってしまうのも危険です。
女性は言わなくてもわかってほしいという性質があるし
もう離婚するから言わなくてもいいか
そう思っていることもあるからです。
そして今、修復がうまくいっていないのなら
やってはいけないことをしている場合もあります。
今まで自分ではこれが良いと思っていても
独りよがりになっていて
妻からすれば嫌なことがあるんです。
自分では気づくことは難しいです。
二度目の離婚宣言をされる前ならまだ修復はできます。
しかし、そのチャンスを活かすのも殺すも
あなたの選択一つで大きく左右されます。
時間がたつほど、こじれていきますし
離婚宣言されたなら早めに専門家に
相談するのが一番修復の近道になります。
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