離婚する夫婦の理由や原因を紹介していきます。

今回、どんな理由で離婚が多いのか、またどんな理由なら離婚ができるのかをお伝えしていきます。

楽しいことばかりではない夫婦生活。将来を共にしようと結婚しましたが、ある理由でお互いの気持ちのズレや埋められない心の溝ができて離婚に向かうことがあります。

現状では結婚した夫婦の約3割が離婚している状態で、離婚を経験している人は珍しくない現状です。
 

離婚理由 ランキング

離婚理由として、一般的に多く挙げられるものをランキングとしてまとめてみました。
男性側、女性側でその理由が多少違いますが、割合共通した理由があります。

男女とも離婚理由の第1位は「性格の不一致」

離婚する夫婦の一番多くの方があげる理由として「性格の不一致」。

多くの方は交際を経て、お互いの性格や価値観を知り、この人なら一生を共に過ごせると納得した上で結婚したにもかかわらず
このような結果になりました。
結婚後からお互いに家のこと家族のこと子供のこと結婚前よりも踏み込んだ話し合いや、普段の生活リズムや、毛家事育児に対する価値観の違いが、結婚後に現れます。

多くの性格の不一致はこの問題を一緒に乗り越えようと、どちらかが協力できなかったり、意見が食い違ってしまい
夫婦関係が生理的に無理というレベルにまで悪化して、一緒に暮らすことが困難となり離婚してしまうケースが多々見られます。

パートナーの浮気などの不貞行為

浮気・不倫といった配偶者以外との不貞行為とは、裁判沙汰にもなるほどの大きな離婚理由になります。
不貞行為は、離婚の法定離婚事由として認められてる行為になります。

何を基準に不貞行為というのかは、肉体関係が継続しているかいないかで決まります。

自分以外の相手とパートナーが継続的な肉体関係を持ち、その物的証拠がある場合は
法的に慰謝料請求をし離婚が成立する可能性が高くなります。

家庭内暴力・DVが日常で行われている

DV(ドメスティックバイオレンス・家庭内暴力)が行われている場合、これも正当な離婚理由になります。

DVを受け続けている場合「離れることはできない。離婚なんてできない」と思い込んでいる方が多数おられますが
DVは、法律上の離婚原因になります。

もし家庭内暴力(DV)を受けている状況なら、離婚を真剣に検討しましょう。
我慢するほど状況が悪化していき子供にまで悪い影響が及ぶ可能性があります。

いつ相手が逆上して暴力を受けるわからない中での生活は苦しくつらいです、子供がいれば子供にまで悪影響がでるので
子供を守ろうとシェルターに避難したり、居場所が知られないようにして離婚に踏み切る場合が多いです。

多くは夫が妻にDVを行うのものと思われますが、近年では妻が夫に対してDVを行うことも増えてきました。
妻からのDVに耐え切れず夫から離婚をしたいというケースもあります。

浪費癖がひどい

自分が必死に働いて稼いだお金だったり、日々をやりくりして節約しているのに
パートナーが欲しいものを後先考えずに買っていた李、ギャンブルに生活費を使い込んだり
趣味やし好品などを相談なく勝手に買い込みさんざいするなど、いろんなパターンがあります。

そんな浪費癖を持つ本人は「浪費している」という自覚がないので、注意したとしてもなかなか浪費をやめることができないので、日々パートナーの浪費に家計が切迫させれていき疲労感や絶望感を感じて
この先も一緒にやっていけないと離婚を考えるようです。

家族や親類との仲が悪い

実は、パートナーの親族と折り合いが悪くて離婚したい…。そのような悩みを抱えてパートナーの家族と仲が悪いというのも、離婚理由として多いです。

愛しあって結婚した配偶者であっても、育ってきた環境がもともと違う者同士です。
配偶者の親族ともなると、わかりあえないことがあっても不思議ではありません。
夫婦二人だけの生活であっても、価値観の相違などによって離婚するケースがあるのですから、両親との関係を良好に維持することまでが夫婦関係の要素に加わると、家族内のバランスを上手くとっていくことには相当な努力が要ります。
価値観の違いが度を越してしまうと夫婦間の関係にもヒビが入ります

パートナーが親族との不和をかばってくれなかったり、フォローしてくれなかったり、味方になってくれない場合に、修復不可能なレベルにまでなってしまい離婚に至ってしまう傾向にあります。

また、そのフォローをしなかった、問題を放置していたという事実と証拠が揃っている場合は、法的にも離婚理由として認められるケースもあります。

家庭を大切にしないで趣味や仕事に没頭する

家庭を大切にせずに仕事ばかり優先していたり、休日でも家族と過ごさず趣味に没頭しすぎるのも離婚の理由になります。

平日は仕事で忙しいので仕方ないにしても、休日、趣味に没頭して、頻繁に家にいない、または自分の部屋に引きこもって趣味を一人で楽しんでいる、この理由に当てはまります。

パートナーとの会話や一緒に過せる時間を趣味に使われてしまうと孤独を感じてしまい一緒にいる意味が分からなくなり離婚したいと思ってしまいます。

家事・育児をまったくしない

仕事や趣味に没頭していないけれど、パートナーが家にいてもソファでゴロゴロ寝ているだけで、家事や育児を一切なにもしない、そのような共同生活に非協力的な態度の場合は、離婚に発展してしまうことが多々あります。

とくに、共働きの夫婦の場合は一方が家事育児の負担が大きいと、不満が溜まりやすく
夫婦関係にストレスためてしまい、家事育児を全くしない相手に見切りをつけて離婚に至るケースも多いそうです。

モラハラが酷くて耐えられない

モラハラ(モラルハラスメント)は直接的な暴力とは違い、自分のルールが正しく、相手が悪いというのを一般常識かのように振りかざし、パートナーを精神的に追い詰めていくハラスメントになります。直接的な被害が分かりにくい行為と言えます。最近ではニュースなどで特集されることも多く、モラハラを理由に離婚するケースも多いです。

モラハラは「精神的(倫理的)な攻撃・暴力などによる嫌がらせ」になり人権や精神を傷つける行為、精神的な虐待にも当たるので、毎日がつらく、苦しいと感じるようならパートナーはモラハラの疑いが高いです。

モラハラは立派な離婚理由になります。モラハラの証拠を残しておくと、離婚が成立しやすくなりますよ。

異性としてのときめきがなくなった

結婚して子供も生まれて、長年一緒に暮らしていると、相手に対してときめく気持ちがなくなり異性として見れなくなったという場合もあります。

セックスもする気持ちになれず、もう一度恋愛したいと他で求めたくなったり、毎日の生活に飽きてしまい離婚したくなってしまう。
しかし、その場合はパートナーが不貞行為をしている訳でもなく、生活に支障がない場合は、離婚の成立は難しくなります。

何故、結婚したのに性格の不一致が起こってしまうのか

離婚理由として最も多いのが、性格の不一致。

相手を好きになり、交際を経てよく知ったうえで結婚をしたのに、何故この性格の不一致が起こってしまうのか不思議ですよね。

ここでは、その原因についてお話していきます。

お互いの生活リズム、価値観の違いを知らなかった

結婚前に同棲や半同棲をせずに結婚すると同時に一緒に暮らし始めた夫婦に多く見られます。

一緒に暮らし、一日の大半を二人で過ごす機会が多くなると、はじめて相手の生活習慣や価値観がわかりはじめます。

今までは週に1度の数時間だけのデートや、旅行で1泊2日の旅行、1泊だけのお泊り、それだけの時間では相手の習慣を深く知ることはできません。相手を知る機会はやはり同棲や細かく相手に聞くことです。

結婚前は清潔感にあふれていたのに結婚後はいつも家でダラダラ過ごしていて頼りない、いろんなギャップにショックを受けたり、相手の素を見て幻滅したり、思っていた人と違うと落胆して離婚に至ってしまうケースがコレになります。

価値観が合わなさ過ぎて話し合いができない

お互いの価値観があまりに違いすぎると、話し合いもスムーズに進みません。

これが正しいとお互い譲ることができないので「何故わかってくれないの?」といった気持ちお互いにが生じて、そこからどんどん溝ができて相手のことが分からなくなり、信頼できなくなり、怒りや悲しみを感じるようになって

やがて相手を理解するのを諦めて、離婚をいう結果になることがあります。

相手が話を聞いてくれない

会話をしようパートナーに話しかけた時に、返事が生返事、スマホを見ながらの返事、面倒そうなため息をされた場合、自分を受け入れてくれないという不満がどんどん溜まってしまいます。

話を聞いてくれないと、この先将来も一緒に生きていくことに不安や孤独を感じ、パートナーとは価値観が合わないという結論に発展して、離婚してしまう理由にまで至ってしまいます。

すれ違いが多くなり、結婚生活に疲れてしまった

すれ違いは場合によって離婚問題にまで発展するケースもあります。

夫婦のすれ違いには、物理的なもの精神的なものがあります。

典型的な例でいうと生活パターンがお互いずれてしまい「夫婦で顔を合わせる時間がない」というもので、物理的な問題です。

一方、夫婦で顔を合わせる時間があっても、夫婦生活に対する満足感にズレが生じていることもあります。

妻が子供のことばかり優先し、「構ってもらえない」「大事にされていない」などと夫が寂しさを感じることもあれば、夫のちょっとした行動に妻がイライラしてしまうこともあるでしょう。

日々のちょっとしたすれ違いが積み重なって疲れて「一緒にいることに意味があるのか」「疲れていて相手の行動にイライラする」といった気持ちがつのり、最終的に離婚してしまうことがあります。

セックスレスも離婚の理由に

夫婦がセックスレスになっていると、片方または双方が離婚を望むケースがあります。セックスレスは意外にも離婚の理由にもなります。

セックスレスの定義は本人たちの感覚によるもので判断に難しいのですが、一般的にセックスレスといわれる期間や定義は下記のとおりです。

セックスレスの定義と期間とは

セックスレスとは夫婦間に性交渉がない状態です。「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がない」と定義されています。民法において「夫婦は性交渉しなければならない」と書かれているわけではありませんが、性交渉は夫婦の重要な結合要素であると考えられています。

どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間セックスができない状態を総じて「セックスレス」と呼ぶのが一般的な解釈。セックスレスはレスされたと感じた側の浮気や不倫、離婚願望につながることが多いく、長期間拒否をしている場合は、離婚の理由にもなります。

セックスレスが離婚の理由にならないケース

しかし、お互いにセックスを望まない場合や
加齢による性欲の減退、病気などによってセックスができない

長期出張、単身赴任により物理的に会えない場合は、セックスレスに当てはまらないは離婚理由にならない場合があります。

離婚理由、子供が関わること

子供が離婚の理由として関わることがあります。

この場合、子供がいるケースで相手の子育てに関する価値観の違いから離婚に至ることもありますし、実は子供がいない場合でも、離婚に発展するケースも存在します。

子供がいるケース

育児に参加しない

家庭を顧みないという前述した離婚理由にも該当します。

育児は一人では想像以上に困難でパートナーが育児に参加しないことを不満を感じ
やがて気持ちが冷めてしまい離婚に至るというケースが実は多く存在するのです。

子供に暴力をふるう

子供に暴力をふるい従わせようとしたり、八つ当たりであったり、しつけとして暴力を繰り返す場合は家庭でDV(家庭内暴力)が行われているとして離婚が成立します。

いかなる理由があっても子供に暴力をふるう事を許してはいけません。

暴力はただの自分勝手な最低な行動です、子供を守れるのはあなたしかいません、すぐに行動をして子供の心と体、そして命を守る行動をとってください。

本当は自分の子供では無かった

相手の不貞行為にもなります、本当は夫との子供ではなかった場合、離婚理由として成立します。

ただし、これは夫側の離婚理由になるので、妻側から離婚の要求をしても離婚は難しいです。

たとえ不貞行為で他の子供だったとしても婚姻中に子供が生まれたら、原則夫の戸籍に入ります。

家庭裁判所に申し出て、嫡出否認の調停で夫の主張が認められれば夫の戸籍から子供を除籍できます。

子供の教育方針の不一致

こちらは、性格の不一致という理由にもなります。

お互いに子供には幸せになってほしいとは思っていても理想とする教育方針が違うと
関係に亀裂が生じて、夫婦関係も修復不可能なレベルにまで達してしまうことがあります。

普段は譲ることができても、子供のこととなると、お互い譲れなくなり
相手を否定したり、傷つけあうことで、一緒に子育てが出いないと判断して離婚に至るケースもあります。

子供がいないケース

パートナーが子供を望まない

パートナーが子供を欲しがらない、子作りに協力しない、自分は子供が欲しいと思っている場合は離婚の理由になることがあります。
お互いに子供が欲しいという価値観が一致しないので、時間ばかりが過ぎ、年齢的にも妊娠、出産が難しくなるので
焦りや不満がたまって、相手とはもう子供ができないと見切りをつけて離婚というパターンが多いです。

パートナーが子供を望んでいる自分は子供を望んでいない

パートナーは子供を欲しいと言うけど自分は子供を望んでいない、というパターンも、離婚に発展します。

2人も子供を産んで3人目は経済的にも厳しく、夫は子育ても家事も参加しないのにもう一人子供が欲しいと言う
そんなことを言われ続ける妻はうんざりして離婚を選択するケースや
結婚前に子供は持たないと確認したのに、やっぱり欲しいと言われてしまい、子供を欲しがらないことを責められる日々に疲れて離婚を選択する場合もあります。

運命の人!と思ったのにスピード離婚とその理由

明確な定義はありませんが、一般的に結婚当日から2年以内に離婚することを
スピード離婚といいます

最近増えてきたスピード離婚は、上記の理由の他に、意外な理由で離婚をするケースもあります。

あの有名な成田離婚というフレーズも、スピード離婚のことです。

新婚旅行で喧嘩して気持ちが冷めてしまった

いわゆる成田離婚(なりたりこん)です、結婚式を挙げて、新婚旅行に行ったはいいが、旅先で相手の知らなかった短所を発見して不快感を感じたり、トラブルが発生してケンカをして相手と険悪なまま日本に着くなり離婚をしてスピード離婚に至ってしまう夫婦がいます。

特に、海外旅行をした場合には、慣れない言葉や観光で疲れてしまい、思い通りにいかないイライラを相手にぶつけてしまい、今まで優しいと思っていたのに、そんな嫌な一面が見えてしまって、もうやっていけない!と勢いのまま成田空港で離婚を告げてしまうことが多いために、このような別れ方を成田離婚と呼びます。

交際が短く、相手のことをよく知らなかった

スピード離婚をする夫婦は、婚期に焦っていたり、子供ができたため、相手のことをよく知らないまま
スピード結婚をした夫婦であることが多いです。

早く結婚できたとしても、相手の価値観や性格など把握しきる前に結婚してしまい
性格の不一致が起こりやすく、離婚してしまうということがあります。

結婚に対して夢を見すぎていた

結婚はゴール!結婚さえすればバラ色!愛がある不自由ない生活!そんな夢を見すぎてしまうと、理想と現実のギャップにがっかりして、こんなはずではなかったと結婚を後悔しはじめます。

一度現実がわかると、パートナーに対して愛する気持ちも冷めやすく、スピード離婚に発展することがあります。

借金があった

パートナーに借金があり結婚後に借金が発覚するケースがあります。
相手の借金を理解したうえで結婚したのであれば、経済的に苦しい生活でも我慢できます。

しかし、借金を隠して、結婚後にバレてしまったり、実は借金があると言われてしまったら

相手を信用できなくなり、隠し事をされていた不快感と今後の生活に借金という負債がある不安感から
結婚を継続することができないとスピード離婚になります。

結婚後すぐに義両親との同居が始まった

新婚生活と相手親との同居生活が同時に始まり、義両親との仲が良好なのであればいいのかもしれませんが、相手の親との折り合いが悪いと、嫁姑問題に発展し自分と合わない人間と暮らしていくのが辛く、心身ともに疲弊して、やむなく早期にギブアップというパターンです。

相手がフォローしてくれたり別居に踏み切れればまだ結婚は続けていけたのかもしれません。

結婚に焦っていた

年齢や周囲がどんどん結婚して、焦りの末の結婚の場合、スピード離婚をしやすいです。

焦りとこのまま一生一人だったらどうしようという不安からの結婚は、結婚できてしまうと次第に相手への愛情が感じられないことに気づき、だんだん相手へのマイナス面ばかり見えてしまい、一緒にいるのがどんどん苦痛になり婚姻関係を継続していくのは困難な状態になって離婚に進んでしまうことがあります。

離婚をしたい!でもできない!その理由とは?

離婚したいのに、離婚をできないケースもあります。パートナーへの愛情がないにも関わらず「離婚できない」と我慢し続けてしまうことは、あなた自身にも子供にも悪影響を及ぼす可能性があります。

どんな理由で離婚できないのか、下記にまとめました。

相手が離婚を拒絶している

こちらは離婚をしたいのに、相手が離婚したくないと、離婚を承諾してくれない場合、長引いてしまいます。

別れたくないという相手は、今までの問題を改善しようと努力したり、謝罪や感謝の言葉を伝えて
色んな方法でよりを取り戻そうとします。

情に訴えられたり、もう一度チャンスをが欲しいと言われて、もしかしたら問題点が改善するかもと期待して離婚を踏みとどまるケースもあります。

世間体が気になってしまう

近年では離婚3組に1組はすると言われて珍しくありませんが、やはり周りの目や世間体が気になる場合があり

なかなか別れられずに、愛情は冷めているので仮面夫婦としてズルズルと関係が続いてしまう、というパターンに発展してしまうケースがあります。

子供のことを考えるとできない

夫婦は赤の他人だから愛情がなくなれば一緒に暮らす意味がない、そう思っても子供にとって両親が揃っていないと可哀想だと思うし、自分の気持ちを優先して離婚することが子供の幸せを奪うことになるかもしれないという罪悪感や葛藤が生じて離婚をためらうことがあります。

経済的に不安がある

主に夫の収入で暮らしている専業主婦やパート主婦の場合は、夫と別れると経済的に困窮してしまう。

小さい子供がいたり、親の介護をして働けない状況だと、すぐに離婚するということが難しいです。

離婚をスムーズに進める方法

 

 

離婚の基礎知識 (1)離婚の種類

離婚をしたいと方は離婚の理由があるからすぐに離婚をしたいと思われます。

でも離婚を何も知らないまま決断して、相手に「離婚したい」と伝えてしまうのは危険です!
どんなに離婚したい気持ちが強くても、相手に離婚の意思がなく、離婚理由に納得してもらえないと
実際に離婚するのに時間ばかりがかかり、精神的、肉体的にも余計に疲れてしまうこが多いです。

そこで知っておきたい離婚の基礎知識。
離婚にはどんな種類があるのかをひとつずつ知っておきましょう。

 

離婚の種類 1.協議離婚

「協議離婚」とは夫婦の合意と離婚届の届出のみで成立します。日本の離婚の88%が協議離婚で一番多いです。

夫婦間の話し合いのみで第三者の介在は不要ですが弁護士を代理人として話し合う方法も含まれています。

お互いの権利義務を書面に残さないで離婚する場合が多いため、後々トラブルになる 可能性があります。

離婚の種類 2.調停離婚

夫婦だけや代理人を挟んだ話し合いだけで話合いがまとまらない場合や話合いができない場合に家庭裁判所の調停手続を経て成立する離婚です。

調停離婚とは家庭裁判所において中立の立場である家事審判官と調停委員の仲介のもと夫婦を別室にてそれぞれの話しを聞き、離婚理由や条件、離婚の障害となっている問題の解決策を提示して離婚の話を進めていきますが、離婚まで長期間かかる場合があります。

離婚の種類 3.裁判離婚

調停を行っても離婚が成立しないとき、裁判所が離婚が妥当だと判断した場合に行われるのが、「裁判離婚」です。

話し合って離婚へと進むのではなく、提出された書類や口頭弁論の内容などをもとに
裁判官の判決で離婚を認めるか否かの判断には強制力があり、はっきりと決着
がつきます。

法律によって定められた離婚理由が必要となり

婚理由を証明する証拠が必要であり、証拠不十分のときは却下、又は棄却の判決となります。

離婚の基礎知識 (2)離婚するのに必要なもの

離婚の方法がわかったところで、離婚に必要なものは下記の通りです。

協議離婚のときに必要なもの

夫婦だけの話し合いで協議離婚する場合に必要なものは離婚届だけです。

しかし、提出者が本人であることを確認される場合もありますので、「運転免許証」「パスポート」などの本人確認書類を持参するのがよいでしょう。そして記入内容に不備、間違いがあると受理されませんので注意が必要です。

また本籍地ではない場所で離婚届を提出する際には、戸籍謄本が必要となります。

 

調停離婚のときに必要なもの

調停離婚の場合には、基本的に協議離婚よりも必要なものが多くなります。

夫婦関係調整調停申立書・申立人の戸籍謄本・申立人の印鑑、収入印紙代、郵便切手代が必要です。

 

裁判離婚のときに必要なもの

裁判離婚の場合は離婚裁判の訴状、離婚調停不成立調書の書類、収入印紙の費用が必要です。

もし離婚する際に弁護士に代理人を依頼した場合は、依頼費用も別途必要となります。

スムーズに離婚するために用意しておきたいこと

どの離婚方法の場合であっても、スムーズに離婚を進めるために必要になるのが、離婚理由の証拠です。

DV(家庭内暴力)やモラハラ(モラルハラスメント)の被害にあったときは、恐怖からすぐに離婚をしようと決断しがちですが

冷静さをなくして勢いに任せてしまうとスムーズに離婚できず、不利な条件での離婚となりデメリットになることが多いのも現実。

浮気・不倫の証拠やDVを受けたときの病院の診断書など事前に準備しておくことで、スムーズに有利に離婚することができるので、用意しておきましょう。

この証拠は離婚の成立だけでなく、慰謝料の有無にも関わります、離婚後の生活のためにも大切なものです。

喧嘩や浮気・不倫の発覚など、衝動的にすぐに離婚をしたくなる理由はあると思います。
しかし一方的な思いや勢いだけで離婚をすると、後々後悔することも多いです。

そんな後悔をしないために、ここからは考えておきたいことについてお話していきます。

浮気や不倫が事実かしっかり確認

離婚理由の中で浮気や不倫が多く、夫婦関係が不仲になると、勝手に相手の浮気や不倫を疑ってしまいます。

日常で疑わしいことがあり喧嘩などで頭に血が上ってしまい、浮気しているならもう離婚しようと決断しがちですが実際には浮気、不倫などの不貞行為がないのに、浮気、不倫をしていると一方的に決めつけてしまい

離婚を切り出したら、離婚理由である浮気、不倫行為が実際にはなくこのような場合は疑いをかけられて信頼されていないと感じたほうから離婚をしたいと言われ
離婚をした後に「どうして信じれなかったんだろう」と後悔することも多いものです。

離婚理由となる不貞行為の事実はきちんと裏付けを取ること。

子供への影響を考える

子供がいる場合には、離婚を決めるにあたり親権や養育費、今後の生活のほか、子供への影響も考えること。

モラハラ、DVなど子供へも被害が及んでしまう離婚理由なら、離婚が子供を守ることになり問題解決の有効な手立てになります。

しかし夫婦間の価値観のズレや倦怠期、気持ちのすれ違いなどが離婚理由の場合は
子供にとっては離婚のせいで大好きな両親のどちらかと離れて暮らす状況になり寂しい思いをしてしまうことも。

後悔する前に、今考えている理由で離婚することが子供にとっても、より良い選択なのか考えてみましょう。

離婚後の金銭面の問題を解決する

大きな後悔の原因となるのが、離婚後の金銭面です。

専業主婦だった方が離婚をする場合には、事前に働き口を探すなど離婚後の生活費を確保できるかをよく考えて。

子供がいる場合は、母子家庭になっても進学させれるか具体的に計算しておくことも必要です。

すぐに離婚をしなくてはいけないものでない離婚理由の場合なら、就職するなど金銭面の問題を解決することを優先すること。

離婚を決断したら、しっかりと準備を

離婚を決断する理由は人により様々、しかしどんな理由でも
離婚理由が正当だと相手や調停委員に納得してもらえるように準備が必要です。

この準備により、離婚がスムーズにできるというだけでなく、慰謝料の有無や金額が変わります。

また離婚理由を納得してもらうための証拠だけでなく、離婚後の資産の分配などにかかわる資料の用意もしておきましょう。

離婚の理由は人それぞれ

離婚の理由は、そんなことでするの?と思うようなことや、そこまでされて離婚しなかったの?と思うようなことまで
やはり人の数ほど離婚の理由は存在します。

初めから離婚しようと思って結婚する人はいません、誰もがみんな幸せな家庭を築いていこうと誓って結婚していきます。

夫婦関係がうまくいかなくなったとき、できれば離婚したくない、でも離婚したほうが幸せになれるのかも
どうしたらいいかまだ分からないときは心の底では、まだ離婚したくないと思っているものです。

離婚しないで、もう一度夫婦をやり直したいなら、まず自分の気持ちに気づくこと

何が嫌なのか、自分はどうしたいのか、自分の内面と向き合うことが大事です。

たとえ離婚できたとしても、自分の内面の問題を解決していないとまた同じような問題が繰り返し出て同じように悩んでしまします。
そうなる前に自分の心の内にある理由や原因を解明し解決することで離婚を回避し夫婦関係が修復できるようになります。