ここ数年よく話題にあがる「モラハラ(モラルハラスメント)」。実は、夫の日々の振る舞いがモラハラであることも……。そんな夫の振る舞いに悩む女性のために、モラハラ夫の特徴とその対処法について解説していきます。
モラハラとは、「モラルハラスメント」の略ですが、この言葉自体は法律で明確に定義されているわけではありません。
一般的な意味としては、言葉や態度などによる精神的暴力を指すと言われています。

1、そもそもモラハラって?

モラハラとは、精神的なダメージを与える陰湿ないじめや嫌がらせのことです。嫌がらせを受ける方はストレスが溜まり、気持ちが沈むだけでなく、それらが身体にも影響をおよぼすことも多いのです

何かにつけて妻を責め立てています。これもモラハラの典型例と言えるでしょう。
また、こうした発言に加え、怒鳴る、物に当たるなどして妻を威嚇し、無視するなど、妻を傷つけるような行為をしています。無視される相手と同じ空間にいると思うと、それだけでも嫌だと思いますし、それが毎日続くと思うだけで精神的に参ってしまうのは誰でも同じです。

2、モラハラの具体例

ある日子どもが風邪を引いた際に、夫から「子どもが風邪を引いたのはお前が原因だ!」、「食事を与えているのか!」、「お前に子育てをする資格はない!」などと言われたケース。

ある日、妻が家計のやりくりについて夫に相談した際、夫から「家計のやりくりはお前の仕事なんだから、お前がなんとかしろ!」と怒鳴られ、その後は、相談しようとしても、無視されたり、机を強く叩いてその場を去られてしまったりしたケース。

3、モラハラだと気づこう

なんでもかんでもモラハラだと決めつけるのはよくないのですが、夫婦関係において、どちらかが常に悪いということは本来あるべきではないこと。もし自分がいつも謝ってばかりいるなど、自分自身を振り返ったときに毎日「つらいな」「しんどいな」と気づくことが重要です。「もしかして夫がモラハラかもしれない」と思った場合は、ひどくなる前に対策をとるべきでしょう。

4、モラハラ夫への対応方法

モラハラがひどくなる前であれば、妻から自分の悩みや気持ちを正直に伝え、「○○○を直してほしい」などと訴えることにより、夫も自分の過ちに気づき、考えや態度を改める可能性があります。
また、夫のモラハラがあまりにもひどく、自分や子どもに危害が加えられるおそれがあるような場合には、すぐに警察や弁護士に相談するべきです。
夫の振る舞いに少しでも疑問を感じたら、ひとりで悩まずに専門のカウンセラーに相談することが大切。
誰かに話すことで、気持ちも軽くなり、客観的に判断できるきっかけにもなります。
何よりも、ひとりで抱え込みすぎては心が疲れ切ってしまいます。そうならないよう、早めに対策をしていきたいですね