子供が生まれたらもっと幸せになれる、楽しいことが待っている、そんな期待をしていたのに、出産した後に夫婦関係がギクシャクしてしまうということがよくあるのです。「産後クライシス」などと呼ばれ、インターネット上や雑誌などでも見かけると思います。出産後の環境の変化、体の変化や生まれてきた赤ちゃんを育てるうえでの不安など、肉体的にも精神的にも妻には負担が大きいこと、さらに忙しい生活、睡眠不足の中での夫とのコミュニケーションまでも不足によるすれ違いや、ホルモンバランスの乱れから夫とコミュニケーションをすること自体がストレスになってしまうケースもあるようです。

 

1、出産後の妻が感じるストレスとは

妻が感じる産後のストレスとは具体的には肉体的なストレス、妊娠してから出産までの間にホルモンのバランスが変わること。自律神経の乱れと育児による睡眠不足からイライラ。また、出産時の状態にもよりますが会陰切開をするのでその傷の痛み。おっぱいをあげていると乳腺が腫れて発熱してしまうことも、精神的には、赤ちゃんの育て方に迷い、正解を求めるあまり追い詰めた気持ちになる、1日中赤ちゃんと二人きりで目が離せない、泣き止まない、誰とも会わず会話もない、家という閉ざされた空間にいて外の世界との接点が閉ざされ孤独に感じる、などの要因が多くあります。

2、妻の不安を取り除くことが大切

妻は肉体的にも精神的にも疲労困憊で余裕がありません。
そこに夫が思い通りに動かない、気持ちを共感してくれない場合、疲労が頂点に達し、大きな喧嘩になります。
産後の気持ちが不安定な時に夫との喧嘩で責められたり、心が傷つくような発言があると一生夫を許せなくなります。
それほどナイーブな時期、夫は仕事で疲れているでしょうがそれは妻も同じこと。育児は見ているよりも大変。帰宅したら家事を手伝いましょう。ちょっとした洗い物や赤ちゃんを抱っこするだけでもいいのです。妻の気持ちに寄り添うことが大切。また、そして妻の話をよく聞いてあげてください。夫も一緒に育児参加していきましょう。

3、少しの間は友達夫婦になる

妻が育児優先になると、夫の世話が後回し、夜もセックスレスが続いている、など、夫からすると不満もあることでしょう。しかし、赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足だったり、出産時の傷に痛みが残っているなど、育児で疲れ切っていて夫との触れ合うことが辛い時もあるのです。しばらくは妻の意見を尊重して、家事や育児にできるところから積極的に参加すること、少し時間が経てば赤ちゃんの夜泣きなども落ち着き、育児が余裕も出てくることでしょう。そうなった時に家事育児を丸投げで何もしていないと、妻の気持ちは離れていて、したい気持ちになれず、ずっとセックスレスのままです。
子育てをしている家庭なら普段から自分から関わっていきましょう、それは夫婦円満にもつながりますよ。