結婚して、愛し合い、支え合うのが夫婦の理想のカタチですよね。しかし、それが行き過ぎて共依存の状態になってしまっている夫婦もいます。
「依存症」と呼ばれるものでは、お酒に依存するのがアルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存。これらと同様に簡単に言うと「人」に依存され、さらに「依存されるという状態に依存」するのが共依存です。

ある程度の依存であれば問題ないのですが、それが行き過ぎて依存しているところが問題なのです。

1、共依存の人の特徴

尽くしすぎてしまう

相手の機嫌や気分に敏感に反応する

自分の価値がわからず自己評価が低い。自分に対して否定的である

文句があっても言えない、苦しくても我慢してしまう

視野が狭い。しかし広い世界に向かおうとしない

束縛しあっている

2、自分を求めてくれることに価値を見出す

夫婦関係で言いますと、たとえばアルコール依存症で飲みすぎてしまう夫と、パートで家計を支えている妻がいたとします。夫は「お酒を飲まないようにする」など言葉を口にしますが、お酒をやめることができません。そして妻は、そのような相手に必要とされていることに存在価値を見出し、それが欲しいがために「もう飲まないで!」と言いながらもお酒を買ってきます。しかし、夫お酒を飲み続け依存から抜け出すことができず、妻とともに共依存の生活が延々と続く悪循環に陥るのです。
モラハラやDVでも同じようなことが言えます。

3、この男は私と一緒にいないとダメになる?

共依存になりやすい人は、自分の価値を自分で認めることができず、そのため自分自身を愛することができません。
自身もなく不安な状態なので夫に尽くし、常に相手が自分を必要としてくれると不安が和らぎます、だから過度な愛情を注ぐようになるのです。
どんなにつらい状況でも「私が一緒にいないとだめだ!」などと思い込んでしまうのが典型例です。
そして尽くされる夫は居心地が良いので問題点を改善する気がなくなり、その問題を抱えたまま妻を必要とし、ダメな自分でも愛してくれる安心感を抱き続けます。しかしこれは、お互い根底にあるのは愛情の不足感、恐怖、不安というネガティブな感情、そこが満たされないのでいずれ経済的にも精神的にも立ち行かなくなってしまいます。