モラハラの多くは、家庭内という、当事者同士しか居ない密室で起こります。
暴力(肉体的DV)と違い、第三者から見てもはっきりとわかるような基準がありません。モラハラ加害者に「お前が悪い。」と言われ
友人や家族には、
「気にしすぎている。」「思い込みだ。」
と、まるで被害者側に原因があるかのように責められてしまったりこのような状況で、被害者が自分のモラハラ被害者だと気付けません。
私のところには、日々沢山のご相談が受けます、皆さん、モラハラを受けているのに、受けていると確信を持てないだけでなく、自分が悪いと責めています。漠然とした不安感や恐怖心があるままで、我慢を重ねることを仕方がないと受け入れないでくださいね。それは、決して当たり前のことではありません。
家庭で心から笑えていますか?楽しめていますか?
これらは、特別なことではなく、当たり前のことです。当たり前を取り戻してくださいね。
第三者の目が届きにくい家庭内でおこなわれるからこそ、発見も遅くなりやすく、問題が深刻化しやすいという特性があります。
モラハラは、身体的な暴力はないものの、言葉の暴力で相手の心を傷つけます。
「お前は何もできない。」
「もっとまともな大人になれないのか。」
「バカだな。ダメな奴だな。」
「その程度のこともできないのか。」
など、人格の否定や存在の否定をしてあなたの心を言葉で傷つけてきます。
人格の否定をくりかえされ、言葉で心を傷つけられ続けると、自尊心が傷ついていき、自分に自信がなくなっていきます。
自分に自信がなくなると、自分の判断に自信がなくなっていくので
自分で決められない、行動できなくなり、ますますモラハラの支配が強まりやすい状況におちいってしまいます。
モラハラを受けている人の中には、酷いモラハラを受けているのに、モラハラだと気づかず、自分が悪いのではないかと我慢してしまう人が沢山いらっしゃいます。
モラハラとは、それほど、当人同士の中ではわかりにくいものです。
長期化すればするほど、わからなくなっていきます。
”おかしい”ことが”当たり前”になってしまうのです。洗脳に近い状態になります。
つまり、気の持ちようでどうにかなるという問題ではないということです。
さらに脳の神経回路は、繰り返し使われることでそれを強化していきます。
長時間の説教により罵倒され続け、植え付けられた思い込みは
その罵倒を何度も繰り返すことでさらに強く被害者の潜在意識にまで刷り込まれます。
間違った思い込みが強化されていくほど、そこから抜け出すのは難しくなっていきます。
モラハラ被害者さんが、加害者との別れを選択する時に、一番最後に戦わなければならないのは
相手ではなく、自分の心なのです。
間違った思い込みにより、相手と離れようとしている自分に強い罪悪感を持ってしまいます。
一人で何とかしようとしないでください。
一人で何とか出来ない自分を責めないでください。
もう一度言いますが、気の持ちようでどうにか出来るという問題ではないのです。
誰もが自分の幸せのために生きる権利があります。
「あなたがあなたらしく生きて、笑顔で居ること」
これ以上に大切なことがあるでしょうか。
我慢する、責められ続ける、否定され続けることは、決して当たり前のことではないのです。
一度きりの人生です。
幸せになることを諦めないでくださいね。